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レクリエーションと子育て奮闘記
レクリエーション

アイスブレイクの効果を高める3つの支援技術【レクリエーションの理論】

レクリエーションの分野でよく使われるアイスブレイク(アイスブレーキング)。

そのアイスブレーキングの効果を高める3つの支援技術を、参加者を前に実際に前に立ってレクリエーション・ゲームをしている人に向けてご紹介します。

この記事は、レクリエーション・インストラクター準中級を取得していて
日本レクリエーション協会がそのテキストととして出している「楽しさをとおした心の元気づくり-レクリエーション支援の理論と方法-」の内容を元に作成しています。

レクリエーションインストラクターのテキスト:楽しさをとおした心の元気づくり楽しさをとおした心の元気づくり(写真右)

このテキストには様々な理論が載っているのですが
その中で実践で活用できる技術的なところを3つピックアップしました。
このテキストの中ではとっつきやすい内容でもあります。

同時発声・同時動作

人は、同じタイミングで言葉を発したり動作をしたりすることを通して、周囲の人とひとつになったような安心感を覚えます。こうした心の仕組みを利用して、良い雰囲気をつくる支援技術が「同時発声・同時動作」です。
楽しさをとおした心の元気づくり|日本レクリエーション協会

例えば、前に立っている人とジャンケンをするとして
ただ黙々と前に立っている人が「じゃんけんポン」「じゃんけんポン」と出して勝ち負けを決めるより
声をあわせて「最初はグー!じゃんけん、ポン!」と出して「勝ったい人ー」「はーい」などといった方が楽しい雰囲気になっている気がしませんか?(例が少し極端ですが)

アイスブレーキングの効果を謳ったレクリエーション・ゲームは「同時発声・同時動作」の要素を取り入れているものが多いと思うので自然とやっていたりすると思います。

一指示一動作

一人ひとりの対象者がレクリエーション活動に集中できるからこそ、良い結果を出すために協力し、良い結果を共に喜ぶことができます。そして、集団の良い雰囲気が醸し出されます。このような集団の仕組みを上手に活用するための支援技術が「一指示一動作」です。一指示一動作は、対象者にわかりやすく伝わるように、レクリエーション活動の楽しみ方を幾度かに分けて説明するための技術です。原則的に、一度の説明で一つの目標を伝えます。
 例えば、「あっち向いてホイ」というゲーム。これを進める際には、まず2人組になることを目標として説明します。2人組なったところで、じゃんけんをして勝敗を決めるという目標を説明します。じゃんけんをして勝敗が決まったところで、あっち向いてホイというルールを勝敗を決めるという目標を説明します。
 一指示一動作の技術を用いると、対象者は短い説明を聞くだけで集中力を保ってレクリエーション活動を行うことができます(複雑で長い説明は集中力を散漫にさせます)
楽しさをとおした心の元気づくり|日本レクリエーション協会

説明のゲーム化

「一指示一動作」に楽しみの要素を加えた支援技術が、「説明のゲーム化」です。
あっち向いてホイを例にすると、次のようになります。例えば、「ペアになってハイタッチ5回、どのペアが一番速いか」などと数回繰り返し、ゲーム(楽しみ)として2人組をつくります。そして、ジャンケンで勝敗をつけるという説明にとどめず「連勝記録を目指して勝負」などと競い合いのゲームとしてジャンケンを進めます。こうして共に楽しむ集中力が十分に高まったところでルールを伝えてあっち向いてホイに進みます。
 説明のゲーム化は、説明を聞き理解することを積み重ねるのではなく、ちょっとした楽しい体験を重ねることでより大きな楽しさを感じられるようにします。そのことで、対象者の集中力を高めて、対象者が良い結果を出すために協力することや良い結果を共に喜ぶことを促進します。
楽しさをとおした心の元気づくり|日本レクリエーション協会

上で説明しているのとは若干内容が異なりますが、私たちの地域ではチーム対抗ゲームなどのレクリエーション・ゲームを説明する時でも「説明のゲーム化」をとして周りにいる運営者を使って、そのゲームの内容を実際に動いてみせながら、ゲームの説明を行います。」

ただ言葉で説明するよりも、分かりやすく・ある程度集中を保ちながら説明を聞いてもらいやすくなります。(「百聞は一見に如かず」ですね)

まとめ

今回紹介した理論

同時発声・同時動作
一指示一動作
説明のゲーム化
この3つを紹介しました。
これを意識して進めることで、参加者のコミュニケーションをいつもよりちょっと促すことができます。

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参考になれば幸いです。